今年も熱かった夏の甲子園が終わって1ヶ月少し…
「夏が終わったね」「また来年だね」とよく耳にするたびに、
「そんなことないのに…」「なんなら秋の方が忙しいのに…
と思う私が、今年も熱い秋の野球(プロ野球は今回ごめんなさい!)についてちょっとだけ語らせてください
まずは夏といえばの高校野球。
夏の大会が終わり、3年生が引退した新チームで、秋季大会が始まります。
野球好きとしては、誰が背番号1をつけるのか、どんなチームになるのか…
見逃せません!
そしてこの秋季大会、
県大会で勝ち上がったチームはその地区での地区大会(例えば大阪なら近畿大会)に出場し、そこで優勝したチームは神宮球場で行われる明治神宮野球大会へ出場する権利を得るのですが、甲子園は夏の県大会で優勝した学校がその都道府県を代表して出場するのに対し、秋季大会はこれだけでは終わりません。
この秋季大会での戦績が翌年の選抜高校野球大会の選考資料になるんです!
めーっちゃ大事な試合!
ね、夏以上に熱い試合が展開されるって想像できますよね
ここで私が密かに思っていること…
それは、県大会を勝ち上がり、かつ地区大会でも優勝しなければ出場することのできないのが明治神宮野球大会…
夏の甲子園よりも明治神宮野球大会の方が出場することが難しいんじゃないかと思うのに、
なぜ甲子園ほどまで派手なイメージがないのでしょうか…
少し残念です…
ちなみに今秋、私が注目している高校は
・大社(島根)
私の自慢の母校です!春とかは優勝するのにずーっと夏は優勝しないんです、良い加減にしてー!
・仙台育英(宮城) もう負けちゃいました…
・八戸学院光星(青森)
2年生左腕のWエース、洗平くんと岡本くん、それからセンターの砂子田くんは下級生の時からメンバーに選ばれていて、今年の夏も甲子園ベスト16まで勝ち上がりました。秋季大会でも大量得点、最小失点での試合で勝ち進んできていて、ますます楽しみです!
・習志野(千葉)
2019年の夏の甲子園でエースだった飯塚くん(現・早稲田大学)って選手を見てから大好きになりました
飯塚くんといえば豪快な投げっぷり!
それがかっこいいんですけど、甲子園のベンチを抜かれた時にバナナを食べていて 笑
そういうところも大好きです
・大阪桐蔭(大阪)
母校と同じくらい大好き!卒業したみんなのその先の試合を網羅できず悔しいです…
注目しているのは徳丸快晴くん。
お兄さんは2021年の夏、智弁対決を制し優勝した智弁和歌山の4番、徳丸天晴くん。
その時アルプススタンドで見ていた中学生の快晴くんが大阪桐蔭でプレーしている…と勝手に親の気分です 笑
では次に大学野球。
高校と違い、夏が終わっても4年生は引退せずそのまま試合に出ます。
そのため、夏の大会が高校3年生の最後の大会になるのに対し、大学野球では4年生の最後の大会は秋季リーグ、秋になります。
先ほどお話した明治神宮野球大会には大学の部もあり、大学生も出場するのですが、高校生にとって甲子園が目指したい場所ならば、大学生にとっては神宮がその場所となります。
では、その明治神宮野球大会にどうしたら出場できるかというと、所属している大学野球連盟での秋季リーグで優勝し、かつ、各リーグを勝ち上がってきたチームと地区予選を行い、そこで優勝すること。
そうしてやっと、神宮大会に出られます。
私の母校、近畿大学は2014年から指揮をとられてきた田中秀昌監督が今年で勇退されます。
何が何でも明治神宮野球大会に出て優勝してほしいです!
そして、今秋、私が注目している大学が、
・近畿大学(大阪)
母校なので…!
固定されている、1,2番コンビ(1番ショートの坂下翔馬くんと2番セカンドの勝田成くん)がいるんですけど、この1,2番がいやらしいくらいに嫌なバッティングしてくるのと、
あとはなんと言っても守備!
この二遊間に飛んだらヒットもアウトになるなっていう、もうプロレベルの守備なんです!
最強で最高なこの1,2番コンビ、大注目です。
・明治大学(東京)
ショートを守ってる宗山塁くんの守備が半端ないんですよ!プロでも上手い選手くらいのレベル!
今年の8月に行われた、高校ジャパンと大学ジャパンの壮行試合を見るまでは知らなくて、こんなすごい選手知らなかったこと恥ずかしくて言えません…
・同志社大学(京都)
近大と同じ、関西学生野球連盟に所属する同志社はライバルなんですが、坂玲哉くんっていうキャッチャーの子が大好きで!
あまりプレーしてるところは見られなかったんですが、高校時代の坂くんの二塁送球を見て、ビビビっと。
気になって調べてみたら、U15にも選ばれたスーパーキャッチャー!
なんですけど、入学した大阪桐蔭では、高校からキャッチャーを始めた、松尾くん(現・横浜DeNAベイスターズ)にレギュラーを取られて、
同志社では1年生の辻井くんがたくさんスタメンで出ています…
そんなバックストーリーを知って、「がんばれ…」「ユニフォームきてる姿だけでも見れたら…」と、大好きになりました。
・東洋大学(東京)
これは純粋なのか不純なのか…大阪桐蔭の子たちがたくさんいるんです!
応援しないわけにはいかないでしょ?!
高校時代チームメイトだった子たちがまたチームメイトになっていたり、3年間では一緒にならなかったけど大学4年間ではチームメイト、になっていたりして、大阪桐蔭ファンとしてはもうドリーム…
少し付け足すと…
2019,20年で4番だった船曵くんと、2021年に4番だった花田くんがチームメイトなんです!
まだこの秋は一緒にスタメンで出場はしてなさそうなんですが、同世代なんだけど同世代じゃないドリームマッチみたいな…笑
あの代の4番とあの代の4番が一緒に試合してるってまさにドリームですよね…
・青山学院大学(東京)
東洋大学と同じく、こちらにも大阪桐蔭の子たちがたくさんいるんです!
えー、またチームメイト?!最高じゃん…です。
青学は東洋大学と同じ東都大学野球連盟に所属していて、だから、東洋と青学の試合はまさしくドリームマッチ!楽しみな選手がたくさんいて忙しいです 笑
最後に社会人野球。
社会人野球にも夏と秋に大きな大会があります。
東京ドームで行われる都市対抗野球大会と、京セラドームで行われる社会人野球日本選手権大会です。
学生野球と同じように、各地区での大会を勝ち上がってきたチームが出場することができます。
ここで私が言いたいのは、大学でも同じことが言えるのですが、高校時代、ボールボーイやランナーコーチだった選手がプレーしてる姿を見れる、ということ。
選手本人の頑張りが果てしなかったんだろうな…と思うとともに、だからこそ、グラウンドでプレーしてる姿を見ると、親でもないのに泣きそうになります…
以下は、今年の選手権大会で私が注目しているチームです。
・大阪ガス
大阪桐蔭のエース・田中誠也選手がいてるからです!
私とは同い年で、大阪桐蔭時代も立教大学時代も、そして大阪ガスでも日本一を経験しているとんでもない選手!
小柄で細身で、だけど投げるボールの威力はすごくて、オリックスの山岡選手みたいな感じ。
高卒でプロに行くかなーと思っていたら立教大学に進学して、大卒でプロに行くかなーと思ったら大阪ガスに入社。
このあと、田中選手がどんな野球人生を送るか分からないですが、プロだけが野球ではないし、こうやって身近にプレーしてるところを見れるだけで、ユニフォーム姿を見れるだけで大感動だな…と、
最近、かみじょうたけしさんの本(『野球の子』・『野球の子 盟友』)を読んでしんみり思いました。田中選手は私の、これからもずーっとエースです。
・JR北海道硬式野球クラブ
ここには、2018年、史上初・2度目の春夏連覇を果たした大阪桐蔭のメンバーを支えた選手がいます。
名前は俵藤夏冴(ひょうどう なさ)。
甲子園大会中は、よくサードコーチャーをしていました。
代打などで出場する機会もありましたが、その年の大阪桐蔭といえば、
ロッテ・藤原恭大、中日・根尾昂、巨人・横川凱、日ハム・柿木蓮…と注目選手がたくさん。
そんななか、なぜ私が俵藤選手を忘れられないかというと、
対戦相手の選手が足を攣ってしまった時やファールボールが当たって痛がっている時、
相手校の選手よりも誰よりも早くスプレーを持って駆け寄っていたのが俵藤選手だったからです。
スタメンじゃなくて悔しいはずなのに、自分のことで精一杯になりそうなのに、周りのことがよく見えていて、ライバルとか関係なくそうやって行動に移せること。
勝負の世界はやっぱり勝ち負け。
だけどそれだけじゃない、甲子園に出場するような選手にしか分からない、私になんか想像もできないような、もっと上の世界を見ている人たちだけが見える領域があるんだな…と思った瞬間でした。
そんな俵藤選手が所属するJR北海道硬式野球クラブが、11月8日から開幕する社会人野球日本選手権に出場するとのこと!
見に行かないわけないですよね
すこーし長くなってしまいましたが…
夏だけじゃなくて、なんならむしろ秋の方が。
野球はまだまだ熱い季節なんです