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【映像制作者必見】Blenderをはじめる前に!3DCG制作に必要なPC環境は?注目すべき5つのポイント!

【映像制作者必見】Blenderをはじめる前に!3DCG制作に必要なPC環境は?注目すべき5つのポイント!

Blenderで必要なPCスペックやおすすめPCなどを紹介!

Blenderは多機能なフリーソフトで、3Dモデリング、アニメーション、VFXなど
高度な作業を行うソフトウェアの為、PCに高負荷がかかります。

使用目的やプロジェクトの複雑さによって異なる場合がありますが、
Blenderの推奨スペックをもとにしてストレスなく動作するPCや
おすすめの周辺機器などをまとめました。
個人的な感想にはなりますが、読んだ方の参考になればと思いますので紹介します。

1.Blenderで必要なPCスペックは?

Blenderは非常に多機能なソフトウェアであり、
プロジェクトによって要求されるスペックが大きく変わります。
プロジェクトの規模や複雑性に応じて、適切なハードウェアを選択することが重要です。

まず最初に一般的なスペックの組み合わせを、ローエンドスペック(初級者)、ミドルエンドスペック(中級者)、
ハイエンドスペック (上級者)に分けて紹介します。
                                 

ローエンドスペック(初級者)

3Dモデリングやアニメーションの作業では、動作が遅くて安定せず
簡単なモデリング作業以上の事は難しい為、ポリゴン数の少ないモデルなら制作可能です。


OS:Windows 11
CPU:Intel Core i5、AMD Ryzen 5
CPUクーラー:空冷クーラー
メモリ: 16GB DDR4
GPU: NVIDIA GeForce GTXシリーズ/AMD Radeonシリーズ など
VRAM:4GB以上
解像度:フルHD 1920x1080以上のディスプレイ
ストレージ:HDD(SSDを推奨)

ミドルエンドスペック(中級者)

3Dモデリングの作業では、動作が安定しており動かなくなる事は少なく、
負荷がかかるアニメーション作業や画像レンダリングも比較的に動作が早いので
ストレスも少なく作業ができます。


OS:Windows 11
CPU: Intel Core i7、AMD Ryzen 7
CPUクーラー:簡易水冷クーラー
メモリ:32GB DDR5
GPU:NVIDIA GeForce RTXシリーズ/AMD Radeonシリーズ など
VRAM:8GB以上
解像度:WQHD 2560x1440以上のディスプレイ
ストレージ:SSD

ハイエンドスペック (上級者)

複雑で高度なプロジェクトや、長時間のレンダリングなどに向いた上級者向けのスペックです。
モデリング、アニメーション作業、レンダリング作業など安定した動作で快適に行えます。


OS:Windows 11
CPU:Intel Core i9、AMD Ryzen 9
CPUクーラー:簡易水冷クーラー
メモリ::64GB DDR5
GPU:NVIDIA GeForce RTX Aシリーズ/AMD RadeonProシリーズなど
VRAM:12GB以上
解像度:4K 3840x2160以上のディスプレイ
ストレージ:SSD

2.メモリ・CPUの選び方

Blender作業において、メモリとCPUの性能で作業の快適さが変わる為、
制作規模や複雑性に応じて、適切なメモリとCPUを選択することが重要となります。

メモリの選び方

Blender作業はメモリ消費量が多いので、 32GB以上のメモリが推奨されています。
8GB~16GBのメモリでもモデリングやアニメーション作業は可能ですが、
メモリが低いものだと作業のボリュームによってはメモリ不足となり強制終了が起きます。
クオリティの高い作品を制作する場合、Blenderの様々な機能を使用するので
32GB以上のメモリであればストレスも少なく作業が行えます。


★推奨
メモリ32GB以上(DDR5)

CPUの選び方

CPUの性能は世代間で処理能力の差があり、10%~20%の性能差があると言われています。
GPU(グラフィックボード)などと違いCPUは手軽に交換しずらい部分なので
最新世代のCorei7/Corei9/Ryzen7/Ryzen9のCPUがおすすめです。
(例.Intel Core i9 10900K→10900Kの先頭10の部分が世代番号で10世代となります)
クロック数は2GHz~4GHzの種類があるので高いクロック数を選ぶ方が高速な処理ができます。


★推奨
・Intel Corei7/Corei9 (13世代)
・AMD Ryzen7/Ryzen9 (Zen 3+世代)

3.自分に合ったGPU(グラフィックボード)は?

GPUのスペックは、ミドルエンドが推奨です。
グレードの目安は、VRAM(GPUメモリ)を確認し、4GB以上~で数字が高いほど高性能になります。
Blender作業の場合、ミドルエンドでもコストパフォーマンスが良く
価格もハイエンドより10万円程安い為、処理速度のバランスが良いミドルエンドがおすすめです。
ハイエンドのGPU価格が高価な為、お金に余裕のある方はハイエンドを選択するのが良いが、
余程クオリティの高い作業や負荷のかかる長時間のものでない限り
ハイエンドでなくとも作業は比較的快適にできます。
高負荷作業が増え必要になった時にGPUの追加購入でカスタムしていくのがおすすめです。


★推奨
NVIDIA GeForce RTXシリーズ/AMD Radeonシリーズ
ここではNVIDIA GeForceのGPUを紹介します。

GeForce GTX1660 SUPER (玄人志向)

VRAMは6GB、価格は約4万円
ローエンド / VRAM:4GB~8GB (初級者~中級者)

GeForce RTX 4060 (ASUS)

VRAMは8GB、価格は約4.5万円
ローエンド / VRAM:4GB~8GB (初級者~中級者)

GeForce RTX 4060Ti (Palit Microsystems)

VRAMは8GB、価格は約6万円
ミドルエンド / VRAM:8GB~12GB (中級者~上級者)

GeForce RTX 4070Ti (MSI)

VRAMは12GB、価格は約12万円
ミドルエンド / VRAM:8GB~12GB (中級者~上級者)

NVIDIA RTX A4000

VRAMは16GB、価格は約18.5万円
ハイエンド / VRAM:12GB以上 (上級者)

GeForce RTX 4080 (MSI)

VRAMは16GB、価格は約20万円
ハイエンド / VRAM:12GB以上 (上級者)

GeForce RTX 4090 (ASUS)

VRAMは24GB、価格は約29万円
ハイエンド / VRAM:12GB以上 (上級者)

NVIDIA RTX A5000

VRAMは24GB、価格は約35万円
ハイエンド / VRAM:12GB以上 (上級者)

4.Blender作業で推奨したいPC環境(デスクトップPC)

Blender作業用のパソコン選びで失敗しない為のポイントは、
CPUとメモリのスペック、GPU性能が重要です。
またデスクトップPCなのかノートPCどちらが良いのか。
ディスプレイはフルHDか4Kディスプレイが良いのかなど
Blenderの使用方法によって必要なスペックが変わってくるので
自分に合ったPC環境を揃える際の参考になればと思います。

まず、PC選びに関してはノート型とデスクトップ型がありますが、
CPUやGPUが同じスペックでもデスクトップPCの方が高性能で
ノートPCの方がデスクトップPCと比べて値段が割高な為、
性能や値段で比較するとデスクトップPCの方がコスパに優れていておすすめです。

CPUの性能だけでもレンダリングは可能ですが、BlenderはCPUとGPUの組み合わせ
レンダリングができて高速処理が見込めるのでNVIDIA GeForceシリーズか、
AMD RadeonシリーズのGPUが搭載されているデスクトップPCがおすすめです。

今回はNVIDIA GeForceシリーズのデスクトップPCの一部を紹介します。

マウスのクリエイターパソコンDAIVシリーズ

※一部パーツカスタム可能
ローエンド PC (初級者~中級者)

PC:DAIV FX-A5G60
OS:Windows 11
CPU:AMD Ryzen5 7600X
CPUクーラー:空冷
メモリ:32GB DDR5
GPU:NVIDIA GeForce RTX3060
SSD:1TB
価格:25万円弱~

HPの人気ゲーミングPC OMENシリーズ

※GPU数種類選択可能
ミドルエンド PC (中級者~上級者)

PC:OMEN 40L Desktop
OS:Windows 11
CPU:Intel Core i7 13700K
CPUクーラー:簡易水冷
メモリ:32GB DDR5
GPU:NVIDIA GeForce RTX3070 Ti
SSD:2TB
価格:31万円弱~

Sycomの人気BTO Premium Lineシリーズ

※ほぼ全パーツカスタム可能
ハイエンド PC (上級者)


PC:Premium Line Z790FD/D5
OS:Windows 11
CPU:Intel Core i9-13900K
CPUクーラー:水冷ユニット
メモリ:64GB DDR5
GPU:NVIDIA RTX A4000 16GB
SSD:2TB
価格:48万円弱~

☆私が実際に使用しているのがこのPremium Lineシリーズです。
スペック内容はハイエンドでなくミドルエンドのものを使用していますが、
ストレスは少なく快適に作業できているのでおすすめです。

5.Blender作業で推奨したいPC環境(ディスプレイ)

Blenderの作業において解像度が高くて大きなサイズのディスプレイは
効率よく作業ができておすすめです。
モデリング、アニメーション作業時に、複数の作業ウィンドウを開きながら作業する為、
大きなサイズのディスプレイの方が作業効率が格段にあがり快適に作業ができます。
Blender公式ではWQHD 2560x1440以上のディスプレイが推奨です。

ここでは4Kディスプレイーの一部を紹介します。

EIZO ColorEdge CS2740

4Kディスプレイ
値段は高いが、3DCG用途にベストなディスプレイ

画面サイズ:26.9インチ
パネルの種類:IPS
解像度:4K 3840x2160
表示色:約10億7374万色
色範囲:Adobe RGB 99%
カラーマネジメント機能:〇
最大輝度:350cd/㎡
高さ・角度調節機能:〇
入力端子:USB Type-C/DisplayPort/HDMIなど
価格:17万円弱

ASUS ProArt PA279CV

4Kディスプレイ
コストパフォーマンスが高いディスプレイ。

画面サイズ:27インチ
パネルの種類:IPS
解像度:4K 3840x2160
表示色:約10億7374万色
色範囲:sRGBとRec.709の色域を100%
カラーマネジメント機能:✕
最大輝度:350cd/㎡
高さ・角度調節機能:〇
入力端子:USB Type-C/DisplayPort/HDMIなど
価格:6万円弱~

●まとめ

プロジェクトの複雑さや使用する機能によっても必要なスペックは変わる為、
大規模で複雑なシーンの作業などクオリティが上がってくると高性能なハードウェアが必要です。
Blenderではレンダリングの際、特に高負荷がかかるので
スペックが低ければレンダリング作業も長時間かかってしまいます。
とはいえハイエンドのものは高額になるので必要に応じて
有料のオンラインレンダリングサーバーなどのサービスを利用することもおすすめです。
Blenderは高いスペックのPCであれば快適ですが、低いスペックのPCでは使えない訳ではないので
本記事を参考に自身の作業規模に合ったPCを選んでみてください。

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