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【映像制作に興味がある方必見!】ゼロから始めるBlender! 基本操作のおさえておきたい6つのポイント!

これからBlenderをはじめる方必見!
インストールから基本操作までを解説!

3DCGを始めてみたい興味があるという初心者の方にとって3DCGソフトは敷居が高く、
価格はサブスク方式で高額なものが多かったり、どのソフトを選べばいいかわからないなど、
初心者が気軽に始めるには難しいのが現状です。

今回解説するBlenderというソフトは、完全無料で使用できるので
3DCGを始めてみたいという初心者の方にとって最適だと思います。
無料ながらアップデートの頻度も多く、先月2023年11月14日にもメジャーアップデート
Blender 4.0.1がリリースされました。

また、サブスクの3DCGソフトにも劣らない機能が豊富に搭載されており、
モデリングやアニメーションなど様々な表現が可能です。
Blenderは有名なソフトなのでネットに初心者向けのチュートリアルも多数あるので
これから覚えたい方も気軽に始めやすい環境です。
自身のアウトプットの意味合いもありますが、読んだ方の参考になればと思いますので紹介します。

Blender公式によるBlender 3.6 LTS - Reel

●Blenderのダウンロード&インストール方法

Blenderの公式ウェブサイトにアクセスし、最新バージョンのBlenderを入手してください。
ここではWindowsのインストール手順を解説していきます。
ウェブサイトのURLは次の通りです。※2023年12月現在のバージョンBlender 4.0.1

→Blenderのダウンロードページはコチラ

ダウンロードページにアクセス

サイトページ画面中央の「ダウンロード」というメニュー項目をクリックすると
サイトページが変わり、ダウンロードが始まります。
パソコンのダウンロードフォルダにBlenderのインストーラーがダウンロードされます。

インストーラーを開く

ダウンロードが完了したら開いてインストーラーの指示に従い進めます。
ウィザード画面が表示されたら「Next」ボタンをクリックします。

ライセンス契約に同意する

「I accept the terms in the License Agreement」にチェックを入れて
「Next」ボタンをクリックします。

ディレクトリ先を選択

インストール構成はそのままの設定で問題ありません。
デフォルトのままインストールする場合は「Next」をクリック。

インストール開始、インストール完了

「Install」ボタンをクリックするとインストールが開始されます。
インストールが無事完了すると「Finish」の表示がでるのでクリックします。
インストール作業は完了です。

Blenderを起動させる

次に「C:\Program Files\Blender Foundation\Blender 4.0」のフォルダを開き、
Blenderのアイコンをダブルクリックして起動します。

言語設定を日本語に変更

起動できたら初期設定の画面が表示されるので
ユーザーインターフェースの言語設定「Language」の項目を選択し、
「Einglish」を「Japanese」に変更します。
初期設定はこれで完了です。

●Blenderの基本操作とは?

ここではBlenderの基本操作を解説していきます。
初心者にとっては見慣れない作業画面で基本操作に慣れるまでは
挫折しやすい最初のポイントかもしれません。
まずは簡単なチュートリアルを複数取り組み、
基本操作やショートカットを覚えていくのが学習のポイントです。
以下が基本操作の6つのポイントです。

1.【基本操作】インターフェース

Blenderを起動すると、次の主要なパネルが表示されます。
初めは複雑に感じるかもしれませんが、基本のワークスペースとなります。
また、プロジェクトの作業内容に合わせて①の範囲にワークスペースタブがあるので
作業内容に適したものに変更できます。
慣れてくればお好みの作業環境にカスタマイズもできるので
自身に合った効率的な作業環境となります。

各部の名称と機能

①ヘッダー、ワークスペースタブ
ファイル操作、編集、オブジェクトの追加、アニメーションなどのメニューがあります。
また、モデリング、UVマッピング、スカルプト、VFXなどさまざまな用途に合わせたワークスペースがあります。

②ツールバー
必要なツールを選択しオブジェクトを編集します。
オブジェクトの移動、回転、スケール、アニメーション操作などが行えます。

③3Dビューポート
3Dオブジェクトを表示、編集、操作するための領域になります。
このビュー内でモデルを選択し編集や、ビューの回転、ズーム、パンはマウス操作で行います。
また、シェーディングモードの切り替え、ビューの制御、オブジェクトの操作などが行えます。

④アウトライナー
シーン内のオブジェクト、カメラ、ライト、モディファイア、マテリアルなどのツリービューがあります。
オブジェクトの構造を表示し、オブジェクトの表示状態、選択状態、ロック状態を管理できます。

⑤プロパティパネル
オブジェクトやシーンの詳細な設定ができ、オブジェクトプロパティ、マテリアル、ライト、カメラの設定などが行えます。

⑥エディター
各メニューから選択でき、タイムライン、マテリアル、テクスチャのノードベースの編集が行えます。

⑦ステータスバー
マウスボタンのショートカット、ステータスなどの結果や警告が表示されます。

2.【基本操作】3Dビュー視点操作

マウスやテンキーを使用して3Dビューポートを操作します。
マウスでの操作が基本的に多いが、テンキーにもショートカットキーが
割り当てられているので素早く視点の変更ができます。

マウス操作(3Dビュー視点)

①中クリック
ホイールを押しながら視点の回転

②中クリック+Shift
ホイールを押しながら上下左右の視点が移動

③ホイールスクロール
ホイールをスクロールするとズームイン、ズームアウトの視点に移動

テンキー操作(3Dビュー視点)

0:カメラビュー視点
1:前面視点
2:下方向移動
3:右面視点
4:左方向移動
5:透視投影、平行投影
6:右方向移動
7:上面視点
8:上方向移動
9:反対面視点
-:ズームアウト
+:ズームイン

3.【基本操作】3Dビューのシェーディング

3Dビューのシェーディングとは、3Dビュー上のオブジェクトをどのように描画するか、
オブジェクトの陰影処理(シェーディング)を切り替えることができる機能です。
制作の進行に合わせ、その都度必要な表示モードに変更でます。

①ワイヤーフレーム
オブジェクトのワイヤーフレーム表示で、ポリゴンのエッジが確認できます。

②ソリッドモード
オブジェクトを単一の色で、線やエッジは表示されません。

③マテリアルプレビュー
オブジェクトのテクスチャやディテール、オブジェクトの反射が確認できます。

④レンダープレビュー
レンダリングした時に近い最終結果が確認できます。



4.【基本操作】オブジェクトの基本操作

Blenderの基本的なオブジェクト操作になります。
オブジェクトを作成し、編集や構成することができます。
他にも様々な操作機能があるので、まずは基本操作を習得して
他機能も使用してみてください。学習の効率も良く表現の幅が広がります。

オブジェクトやカメラなどの追加

【ショートカット】
Shift+A(メニューが開くのでリストの中から選択)

オブジェクトの移動

【ショートカット】
G+(X・Y・Z又は数字)+マウス移動

オブジェクトの回転

【ショートカット】
R+(X・Y・Z又は数字)+マウス移動

オブジェクトのスケール

【ショートカット】
S+(X・Y・Z又は数字)+マウス移動

オブジェクトの複製

【ショートカット】
Shift+D

5.【基本操作】オブジェクトのモード切り替え

モードを切り替えることでオブジェクトの頂点、辺、面の編集が可能になるほか
アニメーションとオブジェクトの連動を調整することができます。
ここでは基本となる「オブジェクトの編集モード」を解説します。

オブジェクトの編集モード

オブジェクトの頂点、辺、面の編集が可能になります。
①辺・面の押し出し:E
②ループカット:Ctrl+R
③辺の自由追加:K
など

オブジェクトモードから編集モードへの切り替えや、
頂点、辺、面の切り替えをキーボードのショートカットキーから変更できます。
・tab:モード切り替え
・頂点:1
・辺:2
・面:3

※その他モードの各名称
【オブジェクトモード】
オブジェクト全体を操作します。
【スカルプトモード】
直感的な操作で、オブジェクトの形状を作る機能。
【頂点ペイントモード】
頂点カラーを編集できオブジェクトに色を付ける機能。
【ウェイトペイントモード】
ボーン(アーマチュア)がオブジェクトと連動して動かすのかを数字で指定する機能。
【テクスチャペイントモード】
オブジェクトに直接、模様やテクスチャを直感的に書き込める機能。

6.【基本操作】レンダリングエンジン

Blenderでは、3種類のレンダリングエンジンが内蔵されており、それぞれ異なる特徴があります。
Cyclesは高品質な制作、Eeveeは一時のプレビューやアニメーション制作、
Workbenchはシンプルなオブジェクトの表示などに適しており
その都度使い分けすることでより良い結果が得られます。
以下は、Blenderに内蔵されている主要なエンジンです。

Eevee

Eeveeは素早いレンダリングが特徴です。
Cyclesと比べると節々に粗の目立つ箇所があり劣るが、
トゥーン調の映像や長時間の作品、またリアルタイムレンダリングが要求される場面では最適です。

Cycles

Cyclesはフォトリアルなイメージを生成することに特化しています。
リアルなシャドウ、リアルな反射などの効果を生成できます。
ただレンダリングに時間がかかるため、長時間の動画や即時プレビューなどは苦手分野で
尺の短い映像制作などに最適で高品質な結果を得ることができます

Workbench

Workbenchは作業時のシンプルなプレビューに最適です。
シャドウやリアルな反射は制限されていますが、高速な結果が得られます。

●まとめ

Blenderは多機能なソフトのため、上記内容は主要な基本操作の一部であり、
この他にも様々な機能がありますので、他のチュートリアルも参考に気軽に始めてみてください。
私自身は簡単なチュートリアルから始めて少しレベルを上げたチュートリアルに進み、
作業が詰まるとその都度調べて基本操作に慣れてきました。
基本操作に慣れれば魅力のある3DCGソフトとなっているので是非活用してください。

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